初めてのブログに挑戦します。

これまで特定の相手に対して自分の考えなどを発信したことは沢山あるが、不特定多数の人々になんらかのテーマで述べたことはないので、不安と好奇心が混在したような気持ちです。私は年齢的にはシニアなので量的な経験値は割合にあるかも知れません。1971年から2012年までほぼ40年間ほとんど海外で生活して来ました。その間ずーっと日本という国を外から俯瞰して来ました。日本の良いところ、改善したいところ、日本人が持つ素晴らしいところと、失望するところなど日本で暮していると見えない面が見えるのです。2012年に生活のベースを日本においていますが、シニアの義務とリーダーシップとして、私の経験や考えていることを機会ある毎に、日本と海外の大学の後輩達も含め話しています。これまではよく「グローバル人材について」というテーマで何回かスピーチをしました。一流大学と言われる大学生の後輩とも個人的に話す機会もありました。皆さん優秀なんだろうと思いますが、何か大切なものが抜け落ちている(Something Missing)のではないかと思うようになりました。今の日本の社会においても同じ事を感じるので、若い学生諸君にも同じように感じるのは当然かも知れません。日本社会は物質的には一見豊かであるけれども、何かが足りない。何かたいせつなものが足りないと感じるのです。その足りない物を私はXと呼んでいます。Xとは未知数ですが、私はそのXを目には見えないけれども人間として最も大切なことであると学生達に話しています。私のXとは「寛容、忍耐、勇気、希望、情熱 そしてやさしさ』です。今の日本にはこのXが如何に大切かを親が子に、教師が生徒に、人生の先輩が後輩に、伝える高潔な義務を怠っていると思います。日本人がこれまで長い年月を掛けて築いてきた精神的な良質の遺産を伝えなければ日本人が日本人たるを失ってしまうように危惧します。日本には家庭と学校でXを大切にする人間教育が求められます。